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Dante Gabriel Rossetti

これがロセッティだ

「モンナ・ヴァンナ」はロセッティの絵の中でも最も華麗な作品で、衣服のゴージャスさが目を引くが、やはりデッサンは狂っている。顔に比べて腕や、肩が大きすぎる。

しかしそれは絵画的誇張と言うべきで、私たちはこの作品の華麗さを味わえばよいのだと思う。

 

ダンテ・ガブリエル・ロセッティは詩人でもあった。最初絵はうまく描くことが出来ず、女性の半身以外を描くとデッサンが狂った。
そんなわけでロセッティの絵は圧倒的に女性の半身が多い。

 

バーン・ジョーンズや、エヴァリット・ミレイが神話や聖書や、物語の中の一場面をしきりに絵にしたのと対照的である。

ロセッティはモデル女を町なかから連れてきては、その女を嫁にした。彼の絵のモデルは、だから基本的に彼の妻である。 

 

「ベアータ・ベアトリクス」は妻でモデルのリズ・シダルを描いたもの。

彼女が早死にしたとき、後悔して(ほかの女に心を移していたため)ダンテの「神曲」のベアトリーチェに模して描いた。

「プロセルピナ」のモデルは工芸家ウイリアム・モリスの妻ジェーン・モリス。

ロセッティはモリスの妻ジェーンを愛していた。モリスはバーン・ジョーンズの妻を…、複雑な三角関係である。ラファエル前派にはこのような話ばかりあって、ややこしいことこの上ない。

下の絵はジョン・エヴァリット・ミレーが、リズ・シダルをモデルに描いた「オフェリア」。シダルを浴槽に長時間つけたままデッサンし、シダルはそのため風邪をひき、熱を出したという。

まったく、ラファエル前派の連中のする事は無茶ばかりだ。

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