レオナルド・ダ・ビンチ 最後の晩餐
Leonardo
da Vinci

レオナルドの最高傑作であり大失敗作である「最後の晩餐」。
ものすごく見にくい画像です。でもこれはオリジナル自体の剥落がひどく、殆ど原型を留めていないと言われるほどのひどい保存状態だからなのだ。
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最近大規模な修復作業が終わり、レオナルド自身の手になった時のものに最も近い状態に戻されました。でもそれには欠落がそのままで残されたりして、そこに疑問を感じる人も多いという。かくいう私もそのひとり。

何がなんでもレオナルドの時代そのものに戻すというより、それに無理があるのならば、臨機応変に、欠落部分は違和感のない程度に補うということもあってよかったのではないか。
人類の遺産をもっとも望ましい形で保存したいのはやまやま。18世紀の修復家も大いに悩んだのではないか。或いは、レオナルドの作に自分が筆を入れるという公然たる暴挙に、恍惚として画家の幸福を味わっていたのだろうか。

「最後の晩餐」のためのデッサン

ここにあげたのは修復前の「最後の晩餐」。
修復後のものが世界の画集に載るのはもう少し先かもしれないけれど、その時はあのぶざまな欠落部分もそのまま載るのだろうか。
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すべては新しい画法を試そうとしたレオナルドの無謀が原因といえば言えるのであった。
遅筆で知られたレオナルドは、壁を塗ったあと速攻で描き上げなければならないフレスコ画法ではなく、じっくり描きこめるテンペラを壁画で試そうとしたのだった。テンペラの材料と壁の素材がうまく融合せず、描いた直後から剥離が始まったという。

ただ、名曲は3分聞いても名曲だという。ヴィスコンティの映画は10秒だけ見てもヴィスコンティであるように、剥離し、ぼろぼろになり、穴だらけだったとしても、なお「最後の晩餐」は「最後の晩餐」であり、その輝きは、傷だらけの画面の奥ふかくから私たちを射すくめる。

レオナルドはデッサンの名手でもあった。横モナリザというべき「イザベラ・デステ」も、有名なデッサン。
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