南禅寺
左京区南禅寺町
05/12/15
(太字にはリンクが貼られています。)
南禅寺の正式名称は何とかかんとか南禅禅寺と言い(って…おい。)、名称の通り禅寺である。京都五山のひとつに数えられ(るのであろう)、臨済宗南禅寺派の総本山である。
禅寺らしく別院や塔頭(たっちゅう)が数多くその境内に建ち並び(境外にもある)、何が何だか分からない。あまりにも多すぎるのだ。
南禅院、金地院、天授庵などが塔頭で(全部で12ヶ寺あるという)、ほかに三門があり、方丈がある。
それぞれ、それらに入ろうとすると500円ずつ拝観料をとられる。
つまり、三門に500円、方丈に500円、天授庵に500円という具合だ。みみっちいことを言うが、どうも南禅寺、こういうことで儲けているのではないかと、俗人はふと思ったりもするのであった。
*南禅寺は、あとで調べると、京都五山のひとつではなくその上位に位置付けられているのだと言う。私にはよく分からないが…
京都五山とは、建仁寺、相国寺、東福寺、とか、そのへん。*南禅寺という名前は、禅林寺(永観堂)の南に位置するからだという。禅林寺の方が古いのである…
入り口ともあれ突入する。観光地だけあって、いつ行っても観光客で賑わっている。人のいないところを写真に撮ろうと思うと、朝早くに出かけるしかない。
1264年、亀山天皇が山水明媚のこの地に離宮を建て、その後法皇となってここを禅寺とした。のが起りのようである。
創建以来例によって火災に合い(3度)、創建当時の伽藍はひとつも残っていない。現在のものは桃山時代以降のものだそうだ。
紅葉の名所である。であるから、今年はつきが悪かったとは言え、境内にはそこそこの紅葉があり、目を楽しませてくれる。
境内が広く、歩きがいがあるから、観光バスで来た観光客も満足出来るであろう。
奥に見えるのは本堂(法堂)。これは明治時代の再建だそうだ。元のは豊臣秀頼の寄進だったそうだが明治時代に焼失したと。
内部には天井の巨大な円の中に龍が描かれている。禅寺には必ず天井の円の中に龍がおり、これが禅寺の特徴というかマークというか、シンボルらしい。
本尊もあったが何か忘れた(おい)。多分釈迦如来であろう(おい)。
三門絶景かな、で有名な南禅寺の三門。裏から見た所。大変巨大で、門の下を通る時にはカタルシスを感じるほどだ。
階段から三門へ昇ることも出来る。言ったとおり、500円。だからまだ昇ったことはないが、次回行く時の楽しみにしておこう。内部には狩野探幽の絵が描かれているという。1628年、藤堂高虎が大阪夏の陣の戦没者慰霊のために建立したと解説されている。
南禅院水路閣を横へ行ったあたりに南禅院があるが、見るには別料金。庭がよろしいそうだ。
このように、塔頭の数が多いのでとてもややこしい。水路閣は私のお気に入りの建築であるが、一般にも人気があり、ここも人が絶えない。いつ行っても必ず三脚を立てて狙っているプロアマ写真家が多数。ここで記念写真を撮る見学者も多数います。テレビの2時間サスペンスでもおなじみ。
水路閣については別に特集を組む。
よく分からん。案内には景勝院と書いてあったと思うのだが。塔頭なのか何なのか不明。東山の借景がいいので写した。見物人が多数いるのでどうしても人が入ってしまうのだ。くすん。
私はこのように両側に紅葉、真中に参道、そして奥に建物という形に美を感じることであった。
方丈方丈である。右側にある紅葉の付近がシャッターポイントらしく、にわか写真家が沢山いて写していた。
境内にシャッターポイントは沢山ある。さすがに山水明媚だけあって、美しい所がいっぱいなのだ。私は今回、この方丈を500円を払って見学することにした。
枯山水の庭 虎の子渡しまず、入って進むと方丈庭園がある。写真が良くない。これは左端から見たところ。正面から見ると、左側に緑の苔と木々と石が固まって置かれており、あとはラインの引かれた砂である。横長である。石は虎に見たててあるようで親子の虎だという。カセットテープでの説明あり。
とても人工的な庭で、高度な知的作品という感じがする。象徴主義的でもある。
小堀遠州の作と言われているようだが、小堀遠州ってどうよ。もしかして、左甚五郎とかのたぐい?
方丈から廊下ごしに紅葉を写した枯山水庭園を見た後、方丈の内部を見る。小さく区分けされた部屋がいくつかあり(6部屋かそれ以上あった)、それぞれ狩野派の襖絵が描かれている。
部屋ごとに鶴とか虎など、テーマを違えて描いてある。
中でも狩野探幽による虎の間の虎の襖絵「水呑みの虎」は有名だそうだ(絵葉書あり)。部屋には当然照明はなく、襖だけ茶色く変色し、暗くてよく見えない。廊下のそと側には障子があり、直射日光が遮られている。
襖を見るために暗い部屋を覗き込んでいた時、ちょうど、日の光りが射して来て、廊下の障子ごしに奥の部屋の襖に日光が射した。
そうすると、今まで暗くてよく見えなかった襖が金色に光り輝いた。襖絵の背景には金箔が貼られていたのだ。その金箔が、日の光にきらきらと輝く。一瞬だった。
ただのどす黒い昔の絵だと思っていたものが、みごとに輝いた瞬間に、感動があった。方丈を見に来て良かったと思った。
最奥に紅葉のきれいな場所があった。手前は茶室であろう。方丈の奥に2つの茶室があるが、いずれも昭和になってからのもの。茶室を取り囲む垣根は南禅寺垣という。
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紅葉が大変美しかったので、何枚も撮ってしまった。塔頭のそれぞれの庭に紅葉があり、それぞれが名所のようだが、方丈もまたしかり。しばしうっとりしたのであった。
ちょっとした庭があり、コントラストになっている。
というわけで、巨大観光地、南禅寺を巡ってみた。観光客ならば、このあと南禅寺前の湯豆腐屋で湯豆腐をつつくのもいいであろう。
私は根性を出してこのあと岡崎まで歩き、細見美術館へなだれ込んだのであった。
私は京都の西よりもこの東の、東山一帯が気に入っている。見るところが多く、どこもかしこもが名所であり、それらが近くに散らばっている。
歩くのにも環境がよく、歩いていて楽しい。だから自然と歩きたくなり、岡崎まで歩いてしまう。だが、体力を考えずに歩くものだからへとへとになる。年をとったのかのう。
★小堀遠州ですが、南禅寺(それぞれの塔頭)の庭は、正真正銘、遠州の作ばかりであるそうだ。
参考 南禅寺参拝の栞 「京都 格別な寺」(宮元健次/光文社新書)
交通 地下鉄 蹴上駅下車 市バス 南禅寺・永観堂道下車
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